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感想@映画「苦役列車」*ネタバレあり [映画・舞台]

映画「苦役列車」をDVDで観ましたので、感想を記します。

苦役列車(通常版)(Blu-ray Disc)

苦役列車(通常版)(Blu-ray Disc)

  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • メディア: Blu-ray

主なキャストさんはこちら*敬称略
北町貫多:森山未來
日下部正二:高良健吾
桜井康子:前田敦子
高橋岩男:マキタスポーツ

以下の記述にはネタバレを含みます。



以前に観た映画「もらとりあむタマ子」が大変面白かったので、
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2015-11-04-1
山下敦弘氏が監督、前田敦子さんが出演という共通点があった
「苦役列車」を借りてきました。

主人公がとにかく駄目な男……という特徴は知っていたのですが、
私が想像していた以上に酷い人間で、観ていて辛かったです。
DVDを観ている最中、そして見終わった直後のツイートを転載します。

私にとって映画鑑賞は娯楽なので、
楽しめない作品を観るのは本当に辛かったです……。
これ、ジャンルは何になるんでしょう。
青春映画?
でもこんな青春は、いくら他人事とはいえ嫌です。
三人で冬の海に入って遊ぶシーンだけは、青春映画だと言えますが。

とはいえ、作品の質は悪くないと思います。
上記のツイートでも触れましたが、森山さんの演技は特に凄かったです。
彼の演技が素晴らしかったからこそ、北町貫多への嫌悪が増したんだと思います。

それと、時代性も関係しているのでしょうが、
全般的に女性が軽視されているのも気になりました。
桜井康子に恋慕するシーンは別として、
北町にとって女性は憂さと性欲を解消する対象でしかないのが
観ていて非常に疲れました。
二十歳前という彼の年齢を挙げれば、
「この年頃の男なんて皆こうだ」という注釈がどこからか飛んできそうですが、
女である私にはちょっと分からないです。
否定はしないので、どうか隠していてほしい。

それと、最後のスタッフロールで、
中年女性の役名に「ババア」とあるのに、
中年男性には「ジジイ」と付けられていないのが気になりました。
ジジイと呼べというのでなく、
わざわざババアと付けなくてもいいじゃないかという意味です。


気になったと言えば、北町が高橋について
「いい年なのに人足で~」みたいな陰口を叩くシーンが印象的でした。
北町が中卒で人足である点で何度か自嘲していたことから、
彼にとってこれらは相当なコンプレックスであるはずなのに、
自分が言われたくない言葉(言われたら辛いこと)を
他人に対して使って攻撃していたんです。
人は、かつて他人から言われて辛かった言葉を使用して、
他人を傷つける時がありますけれど、
彼の場合もそうなんだろうなと想像しました。

その高橋には、作中にて希望が描かれていたので安堵しました。
北町がチンピラっぽい男に喧嘩を売りつつも、
高橋が出演していたのど自慢系の歌番組を見ようとしたのは、
彼もそこに思うことがあったからであるはずで……。
とはいえ、あの北町の性根がそう簡単に変わるわけが無いので、
彼は今後も周りに迷惑を掛けながら生きていくのでしょうが、
時々ふと高橋のことを思い出しては、
夢を持つということについて考えるのかなと思いました。



観ていて本当にしんどかったので、お勧めはしませんが、
ネットで話題になるだけはあるなと思った作品でした。
興味を持っている方なら観てもいいかもしれません。


2015-11-15 16:51  nice!(0) 
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