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感想@舞台「戦国無双」関ヶ原の章*ネタバレあり [戦国無双]

舞台「戦国無双」関ヶ原の章を観てきましたので、感想を記します。
5/3(日)の夜公演(於 シアター1010)です。
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舞台『戦国無双』関ヶ原の章 [DVD]

舞台『戦国無双』関ヶ原の章 [DVD]

  • 出版社/メーカー: TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
  • メディア: DVD

原作のゲームは、1以外は一通りプレイ済みです。
好きな武将は佐和山主従(石田三成+島左近)。
思い切り西軍贔屓。

以下の記述にはネタバレを含みます。

DVDの感想(本編+映像特典)はこちら。
【舞台「戦国無双 関ヶ原の章」DVD】
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2015-09-09



舞台が大好きなので、好きな作品がそうなることに抵抗は無いのですが、
この「戦国無双」の舞台には、初日の前から不安が多々ありました。

まず、以前にも書きましたチケット予約時の問題。
キャスト等の詳細が全く公開されないまま、
ネットでのチケット予約受付が突如開始され、
予約受付中止→受付済の予約は全て無効……ということがありました。

次に、キャストさんの衣裳付き画像。
これは好みの問題で、他の人は何とも思わなかったかもしれませんが、
私は駄目でした。
私が想像していたより三人の顔が幼すぎて、びっくりしたんです。
特に石田三成については、
弱虫ペダルの真波くんがコスプレをしているように見えてしまいました。
最近の役者さんは、年齢の割に若く見える方が多いので、
26~30歳ぐらいの方に演じてもらえたら、
私がぴったりだと思う彼らになったのになと思いました。



……と、大変失礼ながら、
見る前から「大丈夫かしら」と心配ばかりしていました。
通常、特に好きな作品が舞台化される場合は、
二回以上観ることにしているのですが、
この舞台「戦国無双」に限っては、この回しかチケットを買いませんでした。

席はほぼ真ん中の列の下手側。
800席もない小さな会場ですので、役者さんの表情はばっちり見えました。



まず全体的なことから。
「関ヶ原の章」と題されている通り、確かにそれが主となっていましたが、
戦国無双4のダイジェスト版という印象の方が強かったです。
なので、4のお話が大好きで、好きなキャラクターがこの舞台に出る人なら、
とても楽しめたのではないかと思います。
私も、4の名シーンが続く終盤は見入ってしまいました。
うっと泣きそうになりましたし、
静かなシーンではお客さんが鼻を啜る音が多々聞こえました。

でもそれは、あくまで終盤のことです。
始まってから三分の二までは、やや退屈で、眠気も覚えました。
関ヶ原の戦いに繋がるまでの主要な過去が、回想という形で演じられ、
お話そのものはテンポよく進んでいったのですが、
緩急が無く、同じ調子でずっと進められていくので、飽きを少々感じました。
また、若い役者さんが多く、緊張が表に出てしまったのでしょうが、
ほとんどの役者さんの滑舌が悪く、台詞が聞こえづらいところがたくさんありました。
殺陣の動きももっさりしていて、なんだかなぁという感じ。
衣装の出来は良く、
元々地味な作りの雑賀孫市以外は、見栄えもあって、大変素敵でしたが、
島左近と直江兼続は、上着の丈のせいで足が短く見えてしまい、
改善を求めたかったです。
二人ともお気に入りのキャラなので、ちょっと泣きたくなりました。

こんな感じでしたので、正直なところ、始まって十分ぐらいは
「これで最後まで見せられるのは厳しいな」と思いました。



でもですよ。
終盤……石田三成からの応援要請の文に応えようとする真田幸村と、
それを拒む真田信之、そして稲姫……と、
三人が魂をぶつけ合うようなやり取りのシーンから、空気が急に変わりました。
特に幸村は凄かったです。
写真では(実際に舞台で最初に見た時も)、武将・真田幸村というより、
弁丸が育ったという感じで、幼さと甘さが顔に残っていたのに、
これ以降の彼は、まさに「真田幸村、これにあり」といった感じで
雄々しくて立派な気迫を見せていました。
多分、私、口をぽかーんと開けて見ていたと思います。
それぐらい、大坂の陣での幸村は素晴らしかったです。
台詞が聞きとり辛いのが全く気にならないぐらい、
彼の真摯な迫力にのまれました。
そして、最後はちゃんと、「日本一の兵(つわもの)」となっていました。
なので、4の幸村が大好きだという方には是非観て頂きたいです。
私も、この終盤だけはもう一度生で観たいと思いました。



話が前後しますが、
関ヶ原の章と銘打っているとはいえ、実際は4のダイジェストですので、
この舞台に登場する武将の主要なエピソードは多々出てきます。
佐和山主従の「殿と呼ばせていただきましょう」は、
この台詞が違いましたけれど、実際に観ることができて嬉しかったです。
また、ゲームでもそうであるように、
この戦国無双の世界を語る上で欠かせない
織田信長や豊臣秀吉、徳川家康といった主要人物は、
アンサンブルの方がモブとして演じられています。
この方々の演技が結構上手いので、
主要キャストさんの演技の未熟さが露呈するという残念さもありました。

最後は、大坂の陣に臨む幸村が回想するという形で、
関ヶ原の戦いも同時に描かれました。
後者は主に西軍目線で進み、
左近の死、大谷吉継の自害+藤堂高虎の介錯、三成の死……と、
怒涛の展開が続き、お客さんを圧倒してきました。
彼らの苦しみもそうですが、ゲーム同様、
全てが終わった後の正則による「俺が馬鹿だった……」という後悔が、
とてもせつなかったです。
ほぼ女性で占められた客席は、もう、涙、涙……でした。

大坂の陣は、4の一番の見せ場である幸村と信之の一騎打ちがメインです。
子供時代の彼らが手前で鍛錬として戦う中、
その後ろでは、大人になった彼らが真剣勝負をするという内容でした。
最後は、一人で徳川軍に突撃していった幸村の槍が
戦場に残っていたという締め方です。

というわけで、舞台全体に対する感想としては、
中盤までならビミョーでしたが、終盤が大変良かったので、
「+-ゼロ」です。
とにかく終盤に重きを置くなら「舞台、良かった!」と言えますが、
途中までがちょっとつまらないので、どうしても足を引っ張ってしまうなぁと。
ただ、私は、もっと酷い出来を覚悟していましたので、
「想像していたよりも良かった」という思いもありました。
今回が初めての舞台であるのを踏まえれば、良い方なのかもしれません。

そうそう、書くのを忘れていましたが、
三成は最期で乱髪兜でなく茶色の髪になるので、二度おいしいです。



演技については、稚拙なところが多々見えました。
でも、皆さん揃って若くて貪欲そうですので、
楽日にはきっと成長するんだろうなという伸びしろを感じました。
最初から最後まで安定していたのは、孫市役の金子昇さんです。
この方だけは台詞が聞きやすく、演技も自然で、
客としては本当に有難かったです。
(それが普通なんですが、他がちょっと……という)



殺陣については、うーん……
本格的な殺陣がある舞台をあまり見ないので、
よく通っていた舞台「戦国BASARA」シリーズと、どうしても比べてしまいます。
殺陣は、動きの作りや、照明に音といった演出も関係しますけれど、
やはり、それを行う人の経験の有無によって、出来が違ってきますので、
もっときびきびとした動きを見たかったなと思いました。

ただ、槍の殺陣はとても難しいと聞いていますし、
他の武器も変わったものばかりでしたので(今回は普通の刀が無い)、
役者さんに掛かる負担が相当であったものだろうとは分かっています。
忙しい中で、よくぞここまで頑張ったと褒めるべきなのかもしれません。
個人的には、役者さんがどれだけ努力したかは気にせず、
舞台で見せてもらえる出来が素晴らしければ良いという考えなので、
「役者さんが頑張ったらしいから、出来はどうであれ高く評価する」
ということはありません。
ただ、殺陣を全く見慣れていなかったり、
この程度の殺陣がある他の舞台をよく見ている人なら、
感じ方や評価は違うはずです。
なので、客層がかぶっているかどうかは不明ですが、
舞バサを生で観たことがある方は、あまり期待しない方がいいです。
(舞バサを持ち上げすぎだと誤解されそうなので、一応書いておきますが、
あちらは殺陣を売りにしていたところがあるので、
それだけを比較すれば、その対象が戦国無双でなくともこうなります)



幸村と三成にはフライング(宙吊り)もありました。
唐突に行なわれましたので、私も驚きましたけれど、
あまり格好良くなかったので、無くても良かった気がします。
それより、武将が必殺技を放つ際の演出を、ちゃんとやってほしかったです。
SEも照明も全然凝ってなくて、物足りなかったです。
それと、ゲームにおいて武将が無双奥義を放つ時に、
そのキャラクターを象徴する漢字も出てくるのに合わせてか、
アンサンブルの人が旗と旗を合わせてそれを見せるんですけれども
(幸村なら「勇」、三成なら「鋭」みたいな)
客が漢字を読み取れるようにちゃんと二つが合わさっていたのは良かったですが、
そもそも、その演出が全然効果的でなく、間抜けに思えた時もありましたので、
これはもっと格好良い方法でやってほしかったです。
普通に、背景として後方か横にスクリーンを貼って、
文字をばばーんと映す方が良かったのでは?



戦国無双4はシリアスで重い内容が多く、どうしても暗くなりがちですが、
中盤では笑えるところもちょいちょいありました。
私は子飼い武将(三成・加藤清正・福島正則)が好きなので、
彼らが集まってわちゃわちゃやってくれているだけで、嬉しかったです。
正則の吉継に対する幽霊ネタも、ゲーム通り、微笑ましかったです。
嬉しかったと言えば、高虎と吉継のハイタッチ!
モブ兵として浅井長政も出てきますので、
彼ら二人が長政から感状を貰うシーンを見られたのも、良かったです。



凄く残念だと思ったことが一つありました。
義の誓いが二回あり、兼続と幸村、三成の三人が、
それぞれ名乗りながら得物を掲げるんですけれども、
最後の三成が、何故か鉄扇を開いて決めポーズを取っちゃうんです……。
ここ、物凄く違和感がありましたので、止めてほしかったです。
舞台の見せ場の一つとして、三成の決めポーズは大事なのかもしれませんが、、
ここでは他の二人と同様に得物を掲げないと、この行動の意味が損なわれます。
こういう大事なシーンは、ゲームのムービー通りでお願いします。

ちなみに、上記の後でもう一度、義の誓いをするシーンがあり、
そこでの三成は、閉じた鉄扇の先を他の二人の得物に当てていました。
最初からこうやって頂きたかったです。

ここだけに限らず、同じシーンを二度やることがいくつかありましたが、
その必要性は全く感じなかったです。
脚本家や舞台監督といった主要なスタッフさんが、
こういう手法を特に好んでいるんだろうなということを、強く感じただけでした。
それと、序盤のお館様(武田信玄)の音声は不要だと思います。
この辺は好みの問題ですので、
良い悪いでなく、私に合わなかっただけです。



こうして書いてみますと、不満の方が多くなりましたが、
とにかく怒涛の終盤は素晴らしかったので、
終わった後は幸せな気持ちで帰宅できました。
公演そのものはもうすぐ終わってしまいますが、
もしかしたら再演や続編が期待できるかもしれませんし、
何より、九月に本公演のDVDが発売されるそうですので、
興味のある方はチェックしてみるのも良いかと思います。


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2015-05-04 16:07  nice!(0) 
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