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感想:アニメ「デュラララ!!」第20話「黄天當立」*ネタバレあり [アニメ感想]

アニメ「デュラララ!!」の感想です。
今回は第20話「黄天當立」です。
以下の記述にはネタバレを含みます。
私は原作の小説を読んでいません。


前回の感想はこちら。
第19話「蒼天已死」

アニメ各回の感想記事のURLは、DVD特典CDの感想記事と共に
こちらの一覧記事でまとめています。
アニメ感想一覧:デュラララ!!


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今回も大変面白かったです。
特に、ダラーズのラノベ組の二人!
これまで、彼らのリーダー格らしいドタチン(門田京平)が
クローズアップされる時はありましたが、
遊馬崎ウォーカーと狩沢絵理華の発言がここまで多く出るのって、
今回が初めてですよね。

私は妄想するのが趣味なので、
今回の二人の発言は、非常に興味深かったです。
特に遊馬崎ウォーカーは……
実は、彼が三ヶ島沙樹を救った回想回を見てから
急に好きになったので、
彼の言動を見聞きできた(感情の断片を見られた)今回は
嬉しかったです。
あの救出劇を
二次元の世界でヒーローになる為の儀式として
位置付けていたのは、凄いなぁと
(しかも、それで臆せずに救出できちゃったんですから
大したものだと)思っていたので。

で、録画した映像をすぐに見返せないので
正しい台詞ではありませんが、
狩沢さんが
「現実と虚構は対等であるなら、
都合の悪い現実は虚構にしてしまう」みたいな事を
発してましたよね。
これ、なるほどなぁと思うと同時に、
この考え方って、たとえが宜しくないですが、
虐待を受けたせいで多重人格者になる人のものと
同じだなぁと、思ってしまいました。
(虐待を受けているのは今の自分じゃないんだ、
これは夢なんだと思う事で、少し楽になる)
紀田正臣くんも普通の状態だったら、
妄想(虚構の世界)を上手く利用して
現実を楽しく生きていけたのでしょうが、
頭に血がのぼってしまって
視野が極端に狭くなった今の状態なら、
妄想の連鎖にハマってしまって
無意識の内に暴走する事はあるかもしれないなぁと
思いました。
そこまでハマれるなら、いっそ
全てを妄想にしてしまう事だってできそうなのに、
中途半端に現実を強く意識してしまうから
彼は逆に、ドツボにハマっている気がします。

そんな危うい状態の紀田くんを
ダラーズの三人が、それぞれの言葉で
ちゃんと宥めようとしていたのが面白いです。
彼らの中には、彼らなりの正義(信念)がちゃんとあって、
しかも、それを用いて他人を諭す事ができる
心の余裕があるんだなぁと感じました。



紀田くんは──
彼が、個人的な私怨(園原杏里ちゃんが傷付けられた事)で
黄巾賊という若者の集団を使って
“切り裂き魔”を倒そうとしているのは
以前から視聴者に提示されていた事です。
そして私は、今回の放送の最後で
黄巾賊の名を盾にして好き勝手している人達を見ていたら、
他人に積極的に危害を加えるか否かの違いはあっても
やっている事はこれと同じだなぁと思いました。
紀田くんが個人で──もしくは、黄巾賊に関係ない集団
(それこそドタチンとか)を頼りにして
切り裂き魔を探していたなら、
話はまた変わっていたはずです。
そういう選択肢も、紀田くんが選ばなかっただけで
実際にありました。
でも紀田くんは
手軽に利用できる過去(黄巾賊)に頼ってしまった……。
彼は、自分がその世界に引き戻されたというふうに
被害者的なモノローグを何度か発していましたが、
改めて振り返ってみると
彼は進んで穴の中に身を投じたようにも思えます。
そしてその穴の中は、今や昔とは全然違う世界になってましたが、
果たして、今後、紀田くんはどうするのかを見るのが
とても楽しみです。



今回の最後の“ダラーズ狩り”を見ていると、
これはもう、子供の喧嘩の域を超えてますよね。
以前の回で、紀田くんが、
彼らより大人を仲間に引き入れない事で
“子供の喧嘩”の世界を守ろうとしていたけれど、
ダラーズの人間が多彩(老若男女問わない)な集団であるのを踏まえると
紀田くんの制止は生かされないと思います。
寧ろ、そういう線引きをしようとしている時点で
紀田くんには、事態を把握できてない甘さがあるのでは??

それに、仲間が黄巾賊にやられたと知った竜ヶ峰帝人くんも
これからは黙っていないでしょう。
ここで鍵となるのが、
杏里ちゃんが妖刀組(罪歌の持ち主)である事ですが、
彼女がついたささやかな嘘(ついて当然の嘘)がバレる展開が
どういう事を引き起こすのか
……見るのが怖いです。



話を少し戻しますが、
ウォーカーと狩沢さんが、当事者なのに
かつてのブルースクウェアと黄巾賊の抗争を
冷静に受け止めているのも面白かったです。
確かに、この二つのカラーギャングの抗争の終結した理由が
三ヶ島沙樹への暴行だった上に、
視聴者の視点は、紀田くんの方に多く振られていますので
ブルースクウェアを悪く言いがちですが、
そもそも、三ヶ島沙樹にまで被害が及んだのは、
その前に黄巾賊がブルースクウェアを立体駐車場でハメたからで。
で、そうなったのは、
どちらから始めたのかを問えば水掛け論になる小競り合いが
以前からずっとあったせいです。
あの場(寿司屋での会談)で、
紀田くんが被害者として過去の抗争を語るなら、
即座に二人から言われたように、
それこそ、彼が加害者となった事も持ち出さなければなりません。

でも紀田くんにとって、自分の一番大事な部分
(三ヶ島沙樹がブルースクウェアに暴行された事)を
虚構とする事(架空の人物に彼女が襲われたとする)は
本当に難しいでしょうね。
彼にとっては、それこそが現実(リアル)なわけですし。



最後の、
「時として二次創作みたいな事が現実では起こる」
云々のモノローグも、
大変良かったと思います。
私は高校野球のファンで、
甲子園大会のテレビ中継は勿論のこと、
地元の地方大会を見る為に球場に足を運んでいるのですが
「これ、もしマンガ(アニメ/小説)だったら
『嘘くさい』って言われるよなぁ」と思えるミラクルな展開を目にする事が
よくありますww
どの可能性も、現在という時を経る事で
実現したりしなかったりする事が決まるわけで
──逆に言えば、何が起こってもおかしくない可能性は
常に現在という時の中で、多々潜んでいるのですが、
こういうモノローグがあったという事は
次回は、そういう事が起こるんですね。
とても楽しみです!





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感想は以上です。
ここまでお読み下さり、ありがとうございました。

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続きの感想も書きました。
第21話「五里霧中」

宜しければ、合わせてどうぞ。


2010-05-30 21:23  nice!(1) 
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