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感想@ドラマ「八日目の蝉」第1回:逃亡*ネタバレあり [テレビドラマ感想]

本日3/30から始まりました
NHK連続ドラマ「八日目の蝉」の感想です。
今回は初回の第1回「逃亡」です。

私は原作の小説を読んだ事がありません。
以下の記述にはネタバレを含みます。


各回の感想記事のURLは
こちらの一覧(インデックス)記事でまとめていきます。
テレビドラマ感想一覧:2010年春 放送開始作品


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まずはあらすじから。

野々宮希和子(檀れい)は
同じ会社で働く秋山丈博(津田寛治)と実らぬ愛を育んでいた。
一緒になるという丈博の言葉を信じ、子供も堕したが、
丈博の妻、恵津子(板谷由夏)もこのとき妊娠していたのだった。
恵津子は、希和子を呼び出し
「自分の子を平気で掻き出すがらんどうのような女に
他人の家庭を壊すまねはさせない」と告げる。
朦朧とした意識のなかで希和子は丈博の家に忍び込む。
生きる望みを失った希和子に微笑みかける赤ちゃん=薫(女の子)を見たとき
「この子のためだけに生きてゆこう」、希和子は決意し、赤ちゃんを盗み出す。
5年半にわたる赤ちゃんを連れた逃亡劇が始まった…。

[NHK 公式ホームページ]より転載。

この文章を最初に読んだ時に、
実は、ドラマを視聴しようか否かで迷いました。
というのも、こちらの作品は、
どうやら「罪」と「愛」を天秤に掛けたり、
「この二つが共存した状態で幸せを掴めるだろうか」と
視聴者に尋ねたりする内容ではないかと思えたからです。
しかも、原作者は角田光代氏。
私は、ファンの方にはすみませんが、
この方の作品をあまり好みません。
(短編を中心にそれなりに数を読んでいますが、
他の作家さんも書くよう展開で終わるか、
ぐだぐだで終わるかのどちらかだなという印象が強いです)
しかし、浅野妙子氏の脚本は割と好きなので、
今回の映像化に当たり、彼女がそこまで原作に惚れ込んだなら
きっと私も楽しめるだろうと思い、視聴しました。
また、見ようと思ったのは、
役者さんのラインナップの素晴らしさと
最近のNHKが、この手のドラマ制作に対して
とても力を入れていると感じられている事も含みます。



さて、実際に視聴した感想です。

主人公の野々宮希和子を演じた檀れいさんが
とにかく綺麗だったなぁ。
私、宝塚時代の檀れいさんを知らなくて、
彼女については
卒業後の作品にあまり恵まれてない印象がありました。
今回は、内容が内容ですので
一部の女性の反感を買うかもしれませんが
それでも、難しい役所にぴったりな美しさだったと思います。

個人的には、中絶したからといって
子供をその身に宿した経験がある事には変わりがないからこそ、
子供を失った痛みがよく分かると思うので、
他人の赤ちゃんを誘拐した行動には納得がいきません。
でも、子供を堕胎させられた経験があるからこそ、
同じ状況で、でも母親が妻だったという理由だけで
無事に生まれる事ができた子供を前にして、
希和子がこれまで失っていた母性を一瞬にして取り戻し、
ついあのような衝動に出た気持ちは、理解できます。
希和子にとってあの子は、亡くした子“薫”なんですよね。
でも、狂気の世界に入れるほど
希和子は精神に異常をきたしているわけではないので、
警察官を見る度に怯え、ニュースを気にし出し、
そして耐えられなくなって報道から目を背けてしまう……
その心情は、私にも痛いほどよく分かります。



一方で、子供を奪われた側の妻・恵津子。
恵津子にとって希和子は
自分の幸せな家庭を壊そうとする敵です。
今回は、希和子の目線で物語が主に作られましたので
彼女は“秋山丈博に騙された愛人”という被害者として
描かれていました。
しかし、恵津子にしてみれば
希和子は加害者に当たります。
それこそ、夫をたぶらかした不埒ものという認識かもしれません。

そして恵津子は、希和子が堕胎したのを知った事で、
完全に、勝者として彼女と対峙できるようになりました。
上記の通り、二人はほぼ同時期に妊娠しながらも、
恵津子は妊娠し、出産する事を旦那から許されたからです。

だから恵津子は、それを希和子に見せつける為に、
駄目押しとして、FAXで胎内写真を送りつけたんですよね。
これには私もドン引きしました。
それだけ恵津子も必死だったんでしょうが
(精神的に不安定でもあったでしょうし)
「ここまでするか」と思いました。

で、こうした精神的ショックは、希和子の中で、
恵津子や秋山丈博が想像していた以上に
大きく残っていたんですね。
希和子がやった事は犯罪ですが、
彼女は、“薫”を手に入れた途端、
これまで胸の内に生じていた大きな隙間が埋められたのを
感じたはずです。
そしてそれが愛情なんだろうなと、私は思いました。



大人たちが不倫で苦しんでいたのに、
その子供も同じように不倫をしていて、
しかも、赤ちゃんを妊娠してしまった……のは
皮肉な話です。
次回以降も楽しみです!




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続きの感想を書きました。
第2回:エンジェルの家

宜しければ、合わせてどうぞ。


2010-03-31 15:17  nice!(3)  コメント(0) 
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