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感想:アニメ「デュラララ!!」第8話「南柯之夢」*ネタバレあり [アニメ感想]

アニメ「デュラララ!!」の感想です。
今回は第8話「南柯之夢」です。

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  • メディア: DVD

以下の記述にはネタバレを含みます。
私は原作の小説を読んでいません。


前回の感想はこちら。
第7話「国士無双」
第1〜6話を再び見直し
感想と考察をキャラクター別にまとめてみました。
感想と考察のまとめ:アニメ「デュラララ!!」第1〜6話*ネタバレあり

各回の感想記事のURLは、他作品と合わせて
こちらの一覧記事でまとめています。
アニメ感想一覧:2010年1月 開始作品


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今回は“探し物”をテーマにしたお話でした。

まずは、この物語の核である
セルティ・ストゥルルソンについて。
今回、セルティの失われた首が鍵となっていましたが、
これってOPの最後に一瞬だけ出てくるものですよね。

セルティはご存知のように
・海外の妖精(人間ではない)
・体内に臓器は無い
・身体の一部を自由に変形できる
……ことから、通常の生き物とは違い、
“精神体”が具現化した物であると言えると思います。

作中の冒頭に流れたセルティのモノローグにて
彼女は、自身の首(頭部)と身体の意識の違いについて
少し触れました。
もし仮に、セルティが人間だったなら、
彼女は本当に、二つの意識の違いに悩まされたかもしれません。
但し、この場合、首(頭部)と身体とでは
どちらに支配権があるのかとの問題にまで至ってしまいますが
(身体に指示を出すのは脳なので、
基本的には脳を持つ頭部に支配権があると私は思います)
それこそ、セルティは
切り離された頭部に付いている目で見たものしか
“見た”と感じなかったと思います。
頭部が無くとも、身体だけで“見た”ものを認識できる今とは
大きく違います。

で、セルティがどうして身体だけで“見る”事ができるかというと、
彼女が妖精(精神体)である事を理由に挙げられます。
今回、セルティが自身の手を刃物に変えて
岸谷新羅から「包丁を使って!」と慌てられたシーンがあったように、
セルティにとって身体は、あくまで形だけの物です。
首から常に出ている、黒い煙のような物体の集合体です。
セルティは元々、人間の外見を持った妖精なので、
今も、とりあえず人間の形を保つ事が
彼女にとっては自然な事なのでしょう。
でも本物の人間と違い、
セルティは目で物を見ているわけではないので
(臓器が無い=視神経もない)
首(頭部)を取り戻したところで、
目で物を見るという事にはならないはずです。
また、セルティにそういう意識はあるのかどうかは
今回の放送では定かでなかったですが、
セルティにとって首(頭部)が無い事は、本来、
手足のような身体の末端が欠けた事と、同じ感覚のはずです。
それでも、あのように過剰に首(頭部)に固執してしまうのは
彼女がミョーに人間臭いところを持つからだと思います。
多説あるでしょうが、
首(頭部)を第一とし、基本とするのは
人間の自然な意識だと思えますし、
そもそも自分の一部分が欠けているのでは
気持ちが落ち着くはずもないと言えます。


さて、セルティの良きパートナーであるらしい
岸谷新羅について。
彼がお医者さんであり、
池袋の街に必要とされる非合法な事もやっているとは
以前の回で説明がありました。
彼は、矢霧製薬(矢霧誠二の実家?)と繋がりがあるんですね。
今回、花火を胴に巻き付けて
矢霧製薬関東研究所に特攻をしかけた青年の恋人が
ここで酷い事をされたらしいとの話が出ました。
岸谷新羅の発言により、それが事実であるのを踏まえると、
矢霧製薬は非人道的な事(人体実験?)をやっているようです。
以前の回での描写も合わせて整理してみると
折原臨也にいいように使われているチンピラ達が、
人をさらってはここに“納品”しているようだと推測できます。
なんでしたっけ……女子高生だと報酬が高くなるんですよね。
矢霧誠二のお姉さんが
間接的に彼らをけしかけているシーンもありましたので
矢霧製薬のこの問題行動は
以前から常習的に行なわれているとも言えると思います。

そして岸谷新羅は……
非合法な事もやっているお医者さんだからこそ、
矢霧製薬とは持ちつ持たれつな関係でいるようです。
しかし、彼には常識がとりあえずあるようで、
矢霧製薬のやり方に対しては内心で強く非難している
──というところでしょうか。

ところで、岸谷新羅が秘密を守っているという
矢霧製薬の“アレ”とは、
この人体実験に関わる事なんでしょうか。
実は私、何となくなんですが、
この言葉を聞いた瞬間に、
岸谷新羅がセルティの首を矢霧製薬に預けていたのかと
誤解しそうになったんです。
(岸谷新羅が、首を持たないセルティに対して
「完璧だ」と言ったのを膨らませて、
彼は寧ろ、セルティの首を邪魔だと思っているのではないかと
想像しました)
でもその後、矢霧製薬の男が岸谷新羅に向かって、続けて、
「風変わりな同居人」云々の台詞を吐いたのを聞けましたので、
私は「あ、違うんだ」と、その勘違いに気付く事もできました。

サイモンが働くロシア寿司で出された
最後のデザートのフォーチューンクッキーの占いの結果には、
ちょっとほろりときそうになりました
“出失物(探し物が見つかる)”と出て喜ぶセルティに対して
“不叶恋(失恋する)”と出た岸谷新羅が
何とも辛そうで……。
セルティに見せない為に、岸谷新羅がそれを食べて誤魔化すのも
ちょっとせつない展開でした。



さて、矢霧誠二。
彼は相変わらず、張間美香と思しき白い帽子の女性
(今回はかぶってませんでしたが)と、共にいました。
でも、二人の会話には「えええ」と驚かされました。
最後に矢霧誠二が女性に発した
「愛してるよ、セルティ」という言葉の意味は
何なんでしょうか。

普通に考えれば、失われたセルティの首が
この女性に挿げ替えられたとなります。
しかし、こんなにひねくれた作りになっている当作品が、
まだ折り返し地点でもないこの回で
重要な真実をバーンと出してくるとは思えません。
また、登場人物において
“実は××である(正体を隠している)”と
隠された設定が多いらしいのを踏まえると、
この台詞は、視聴者へのミスリードのようだと感じられます。

こちら“デュラララ!!”は、
妖精であるセルティが普通に存在している世界です。
なので、私たち視聴者がいる本当の現実と
一体どこまでが同じでどこからが違うのかを
早く知りたいなぁと思っています。
もっと詳しく言うと、
首の挿げ替え手術が可能か否かを知りたいです。

もし、今回のお話で登場した矢霧製薬絡みの人々が
全て繋がっているとすると、
張間美香かもしれない女性が記憶喪失らしいのを含めると、
・女性がチンピラにさらわれて矢霧製薬に運ばれる
・そこで何らかの人体実験を受ける(+首の挿げ替えか整形手術を受ける)
・記憶を消された上で女性は外に帰される
・女性は“家に帰る”事ができず、彷徨っていたところを矢霧誠二に拾われる
──という流れになります。

但し、ここで問題になるのが
1:園原杏里が、失踪後の張間美香からメールを受信している
2:女性の記憶喪失という設定は、矢霧誠二の台詞で明らかになった
3:矢霧誠二は何故、女性を「セルティ」と呼ぶ事ができたのか
という点です。

1は、あの女性が張間美香か否かとの問題に関わってきます。
あくまでメールなので
他人が彼女に成り済まして送る事が可能という点が
ポイントになります。
もし誰かが代わりに送ったのだとしたら、
張間美香の家族や知人が、彼女の失踪を警察沙汰にしない為に、
矢霧製薬の人間が意図的に送った事が考えられます。

また、もしそのメールが張間美香自身からのもので、
彼女があの女性でもあるとしたら、
幾つかの点で新たな疑問が出ます。
これは、“園原さんの元にメールが送られてきた日”が
具体的にいつなのかが分からないので
想像を元に仮定するしかできず、危ういのですが、
記憶喪失中の人間が旧友にメールを送るのは不自然な行動です。
そもそも、首の挿げ替えにしろ整形にしろ
大手術である事に変わりはありませんので、
彼女にメールを打つ余裕は無い気がします。
普通、メールを打つどころじゃないのではないでしょうか。
(この辺は、こちらの作品の設定が
手術を行なっても簡単に治ってしまうような
世界なのかもしれない……というように、
アニメをちょっと見ただけでは分からない部分も絡む問題です)

となると
あの女性は張間美香ではないという可能性も濃くなるのですが、
もしそうだとすると、
女性が園原さんに人違いをされた描写が
生きてこなくなります……。
また、ここまで“張間美香”という存在が
制作側によって意図的に隠されているのを踏まえれば、
やはりあの女性が張間美香である方が強いと思えます。

2は、それが真実か否かという問題です。
矢霧誠二は、女性が記憶喪失であると信じていますが
そうであるとの確証に繋がるシーンが
今のところ出ていないので、不明です。
但し、もし本当に記憶喪失だとしたら、
街で園原さんに声を掛けられた際に
反応しなかった(できなかった)のは当然かもしれません
──が、もし女性=張間美香だとして、
顔を変えたいと思ったほど変身願望が強いかったなら、
整形後に旧友に声を掛けられれば、
・「まずい」と思って焦る
・咄嗟に他人の振りをする
のがよくある反応だと思います。

3は、矢霧誠二が女性に向かって「セルティ」と呼んだ件です。
女性の顔と、
首無しライダーのセルティ・ストゥルルソンの顔が同じである事は、
今回の放送の最後で明らかになりました。
でも、矢霧誠二があの女性に向かって「セルティ」と呼ぶには、
女性の名がセルティである事を、彼が知らなければなりません。
この場合
・女性が自ら「私の名前はセルティ」と彼に教えた
 →女性が患っている記憶喪失の問題は?
・矢霧誠二は
その顔を持つ者がセルティという名である事を元から知っていた
 →彼はセルティ・ストゥルルソンの顔を知っていた?
という想像ができると共に、新たな疑問も出てきます。

前者は、女性が本当に記憶喪失であるかどうかの問題と
彼女が張間美香であるか否かの問題に関わってきます。
後者は……失われたセルティ・ストゥルルソンの首の問題です。
誰も知らないはずのセルティの首ですが、
矢霧誠二はその顔がセルティであると知っていた事になります。
また、女性がセルティの首に挿げ替えられたのではなく
単なる整形手術を受けただけだとしたら、
それを担当した医者(もしくは医者への依頼人)は
“それがセルティの首である”という自覚の有無にかかわらず、
その首または画像を実際に見た事になります。
しかも、矢霧誠二の実家が怪しい製薬会社であるのを思うと……
たとえば、矢霧製薬から手術を依頼された岸谷新羅は
それがセルティの首であると知った上で、
その女性とセルティの首を挿げ替えた、
もしくは、その女性の顔をセルティそっくりに変えた
(+首の傷もわざと付けた)。
そして、たまたま以前にセルティの首を
製薬会社の社内もしくはお姉さんの部屋で見かけていた矢霧誠二は
セルティとそっくりの顔をしているあの女性を街で見つけて
「見つけた……俺の愛!」と言ってその出会いに咽び、
女性と始終を共にするようになった
──とも考えられます。
でもって、ここまで考えて、私の中でふと出て来たのが
矢霧誠二のストーカーだったという張間美香の過去です。
好きな人を相手に、年がら年中付きまとっていたなら、
好きな人が誰を好きかなんて、嫌でも分かるんじゃないでしょうか。
なのでたとえば、
矢霧誠二がセルティの顔を好きだと知った彼女が
矢霧製薬にいる彼のお姉さんに直談判をして、
「私をセルティと同じ顔に変えて!」と頼んで
あのようにしてもらったとか……は、ないのでしょうか。
周りでは公然の秘密となっていて、
上記でも書いた岸谷新羅も口外しない約束を守っているせいで、
矢霧誠二だけが“知らぬが仏”の状態になっている感じで。



ううん……全てがはっきりとしていない以上、
想像を元にして仮定するしかないので
自分でも支離滅裂だという思いがあります。
この辺の謎は、もうちょっと手がかりを与えてもらえると
するすると解けそうな気もしますが……
まぁ2クールの作品なので
のんびりと気長に想像を楽しむことにします。

それにしても、
矢霧誠二が連れている女性が
仮に、本当に張間美香だったとして、
“人々の口頭には上るけれど、実体がない”点で、
池袋の都市伝説であるセルティ・ストゥルルソンと同じで、
そんな彼女は愛しい恋人から「セルティ」と呼ばれていた上に
本当にセルティと同じ顔をしているかと思うと、
とても面白いです。



前回の「国士無双」でも出てきましたが、
平和島静雄とセルティの間に
穏やかな友情が成り立っているのが
見ていて面白かったです。
両人とも無理をしていない(余計な気遣いをしないで済む)ので
ニュートラルな感じがしました。



そして、園原さんの靴箱から靴が紛失していた件で
「大体分かるよ〜。こんな事をやる連中は」と言った後、
「よし!」との掛け声と共に駆け出した紀田正臣君。
私には、ちょっと不遜な感じかな?と思えただけでしたが、
その時の園原さんが敏感に反応していた
+その後、彼女が彼への戸惑いを帝人君に伝えたのを踏まえると、
あそこはいつもの彼らしくない様子だったようです。
となると、本人は嫌な過去を全て捨てたつもりでいても、
こうした些細な言動には
彼がカラーギャングに関わっていたらしい過去が
顔を覗かせるのかなと思いました。
また、一人で平気そうに無鉄砲に出かけちゃう辺り、
そういうチーム系では
皆をまとめる役として頼りにされそうなので
(また、仲間の為に動ける人は周りから信頼されるので)、
結果的に、彼には嫌な記憶になってしまったけれど、
カラーギャングにいた時はまんざらでもなかった
──もし彼が黄巾賊であるならば、
抗争が起こるまでは
結構楽しくやっていたのではないかと推測しました。

次回も楽しみです!








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感想は以上です。
ここまでお読み下さり、ありがとうございました。

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続きの感想も書きました。
第9話「依依恋恋」

宜しければ、合わせてどうぞ。


2010-02-27 23:40  nice!(0)  コメント(0) 
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