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感想@アニメ「PandoraHearts(パンドラハーツ)」第22話:失意の対価*ネタバレあり [アニメ感想]

アニメ「PandoraHearts(パンドラハーツ)」の感想です。
今回は第22話「失意の対価」です。
前作の漫画は未読です。ネタバレを含みます。


前回の第21話「純白のくろ」の感想はこちら。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-08-28-3

各回の感想は、下記の一覧ページにてURLをまとめています。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-06-01-9


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ここ最近の感想でも何度か書いたと思うのですが
原作の漫画が未完で、現在も連載が続いている以上、
物語の中心を担うオズについての真相が
このアニメの中で明かされるのは、非常に難しい事です。
よって、既に原作で明かされたらしいブレイクやアリスの過去が
代わりに、物語の中核として出されたわけですが
このせいでオズの存在が食われているなと感じられました。

ここ十年ぐらい、
連載が未完である漫画がアニメ化される事が多くて、それは
単行本や雑誌を少しでも多く売る為の宣伝にしたい出版社の思惑と、
他社でアニメ化を先んじられるよりは、うちが……という
アニメ製作会社やテレビ局の都合が理由なのでしょうが
原作の進行度に対して、アニメ化された時期が早過ぎたせいで
こうして物語の主軸がぶれるのを目にする度に
「アニメ化されるのは、どんなに早くても
やはり原作の終わりがちゃんと見えてからするべきだ」と
思ってしまいます。
一話完結で、アニメがいつ終わっても支障が無い作品ならまだしも
(↑たとえば、今、放送されているものだと“絶望先生”とか)
“パンドラ〜”のように謎を追う事が主題になる物語は
本当、原作が終盤に入ってからでないと
アニメとしての質が下がると思いました。

この“パンドラ〜”のアニメにしても
原作を読んだ事のない私は、毎回、面白く視聴できていますし、
原作への興味も強く持てるようになったのを踏まえると、
まさに原作者側(漫画家/出版社など)の思うつぼにハマっているのでしょうが、
放送終了後に、一つのアニメ作品としてこちらを評価すると、
オズについての圧倒的な描写不足を理由に
どうしても、その数字を下げざるを得なくなると思います。
せっかく、2クールも与えられて丁寧に描かれてきたのに、
終盤のまっただ中になる今、
脇役であるブレイク達の過去がメインとして投下され、
逆に話の中核(オズ周りの真相)がぼやかされて終わるらしいのが
目に見えるようになったのを受けて、
私は「残念だな」と思う事が強くなりました。
たとえば、私が住んでいる関東では
同じTBSの局内で、「鋼の錬金術師」の再アニメ化がなされていますが
こういう機会がある作品はごくごく稀です。
おそらく、この「パンドラ〜」のアニメ化は
他の作品と同じように、これが最後かと思うと、
中途半端な状態で終わらざるを得ないのが
非常に勿体ないと思えてなりません。



さて。
前回で出たブレイクの過去が、
今回、当人の発言を加える形で補足されました。
ケビン=レグナードを名乗っていた当時も、ブレイクは物凄く後悔し、
過去を変えてもらった今も、同様に深く悔いているらしい事が
私にもよく伝わってきました。
そして、今はもう無理に過去を変えようとしていない点が
ブレイクの反省の証である事も分かりました。

見ていて思ったのですが、
確かに、アヴィスの意志はブレイクの願い通りに過去を変えました
──が、そもそも彼女には
できる事とできない事があったのではないでしょうか。
具体的に例を挙げると、
シンクレア家の人々を一時的に死から遠ざける事はできても、
彼らが早々に亡くなる運命については
根本的に変えられなかったのではないかという事です。
つまり、
シンクレア家が誰かに死を与えられてしまう事は絶対に変わらなくて、
アヴィスの意志がブレイクの為にした事は
そこに至るまでの筋道をちょっとねじ曲げた程度なのではないかと
思ったんです。

もしそうだとしたら
ブレイクが変えてもらった後の過去において、
シンクレアのお嬢様も、他の家族と共に、
敵対していた貴族に殺されたそうですから、
もし昔のブレイクが過去の改変を求めなかったとしても、
あのお嬢様は何か別の理由で夭逝していたのではないかなと思います。
そうでなくとも、シンクレアのお嬢様は
家族と過ごせた日々をブレイクに伸ばしてもらった分だけ
他には代えがたい幸せを着実に得られていました。
きっとブレイクは、残り少ない日々においても、
己が犯したあやまちに対して猛省し続けるでしょうが、
亡くなってシンクレアの人々と天国で再会したとしても、
彼らからは深く感謝され、
騎士として相応しい礼を貰えると思います。

いやぁ……ここ数回の放送で
ブレイクが一気に好きになりました!
彼の過去を知った上で、原作の漫画を読むのが
今から楽しみでなりません。



前回の放送からずっと気になっていた
アリスとアヴィスの意志の関係についても
とりあえず明かされました。
上手い言葉が見つからないのですが……
精神的な双生児とでも言えば良いのでしょうか。
現代に生きるアリスが、言わば
アヴィスの意志の憑代(よりしろ)となっているわけですね。
本来のアリスには、何ら問題はないわけで、
それを思うと、彼女がバスカヴィル家の塔に幽閉されていたのは
不幸としか言い様がありません。
また、ああいう状況で、ジャック=ベザリウスが現われたら、
そりゃ物語に出てくるような王子様として彼を慕っちゃうよなと
思いました。

でも、ここでまた疑問点が出ました。
サブリエの悲劇の元凶の一つは、ヴィンセントのはずですが、
彼はアリスに原因があるような事を言っていました。
アリスがジャックを殺したとの発言もありました。
アリスがアヴィスの意志に通じた存在であるならば
確かに、アリスがジャックの死に関係していたり、
他の出来事の要因だったりしてもおかしくはないですが、
じゃあヴィンセントの奇怪な行動は一体何なんだろう?と
首を傾げてしまいます。
予告を見た限りでは、
次回でようやく、ギルバートとヴィンセントの兄弟に
スポットライトが当てられるようなので、
この辺が明らかになってくれるといいなぁと、期待しています。

個人的には、あの不思議な弟を
ギルバートがどう思っているのかを知りたいです。
ヴィンセントが何らかの重大な罪を背負ってるのは間違いないので、
それを知った上で、ギルバートがどのような言動をするのかに
注目しています。






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感想は以上です。
ここまでお読み下さり、ありがとうございました。

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続きの第23話「軋む世界」の感想も書きました。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-09-11-2

宜しければ、合わせてどうぞ。


2009-09-04 10:50  nice!(0)  コメント(2) 
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コメント 2

みかん

こんにちは。またお邪魔してます。
ハガレンや黒執事みたいに
再アニメ化してくだされば嬉しいですね。

アニメではブレイクが過去を変えたことで
普通にシンクレア家は潰えたとあるけど、
原作では理由が微妙に違います。
そのアニメとは微妙に違うところ、その結果が
ブレイクにとって一番重く心にのしかかって
いるんじゃないかと思います。
アニメでは原作より後悔の重さが軽いような気が…。
これから、原作を読んでいかれるということなので
あまりはっきりとしたことを言えずすみません。

私もブレイクが大好きなので、ブレイクがお好きでしたら
アニメではカットされていた彼の気遣いや優しい部分が
見れますよ。今回のアニメもカットされてましたけど。

もし原作読まれて、気に入られたらご感想を読みたいです。
ホントに図々しくてすみません。

by みかん (2009-09-04 15:47) 

さくら

■みかん様
こんにちは。再びコメントをお寄せ下さり、ありがとうございます。

ブレイクは、シンクレア家が潰えてしまった事もそうですが、
最初の過去ならば、あのお嬢様だけは辛うじて救えたのに、
やり直した過去において
彼女を他のご家族と一緒に亡くならせてしまった件を
強く悔いていましたね。
それを受けて、私は感想記事で書きましたように、
もしかしたらブレイクが過去をやり直さなくても
お嬢様の死はそう遠くなかったのではないだろうかと
想像したのですが、
(よって、ブレイクはそう気に病む事はないのかと)
原作とは違うんですか……。

これ(アニメ版)はこれで、納得できたので、
より、原作を読むのが楽しみになりました。
以前から気にはなってましたが、
ここ数回でブレイクが一気に一番の好きキャラに上がったので
本当、アニメでは伺えなかった彼の内面を知れるようで、
嬉しいです。

実は、私の自宅から数分の場所にレンタル屋さんがあって、
そこには、ほぼ毎日通っているような状態なのですが
こちらの作品の単行本は、アニメ化されている真っ最中とあって、
目立つところに置かれているので、
その前を通る度に、早く読みたいとの誘惑に駆られています。

重ねてお勧め頂き、ありがとうございます!
原作の感想も、書けるようでしたら書いてみますね。
by さくら (2009-09-05 00:10) 

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