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おおきく振りかぶって感想:月刊アフタヌーン2009年5月号感想*ネタバレあり [おお振り:アフタヌーン感想]

月刊アフタヌーンで連載中の高校野球漫画
「おおきく振りかぶって」の感想です。
今月号(2009年5月号)は勿論のこと、
単行本未収録分のネタバレがあります。


本誌感想はカテゴリでまとめてあります。
他の号の感想をご覧になる場合はこちらをどうぞ。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/archive/c338259-1


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美丞大狭山が負けた事と、その試合に倉田君が出なかった事が
モモカンと阿部の会話であっさりと判明しました。
倉田君と呂佳さんの会話は、彼ら二人と読者しか知らない情報です。
そして、事情を知る一読者の私としては
さらりと流された情報ながら
その内容にしんみりしてしまいました。

勿論、病院でのあの会話の後、
彼らに何があったのかは、想像する事しかできません。
倉田君の様子からいって
キャッチャーマスクをかぶらない決意は固そうでしたし、
呂佳さんも呂佳さんで、
そんな彼に頭を下げてまで試合に出てもらおうとは
微塵も思ってないでしょうから。
(倉田君と宮田君の捕手としての差はあまりないので)

滝井監督については、良くも悪くも呂佳さんを信用し過ぎなので、
呂佳さんからそれなりの説明を聞かせられたら
彼を疑いもせずに納得したような気がします。
(↑たとえば、倉田君の怪我の具合がよくないとか)
倉田君の自責の念に気付くとすれば、
ラフプレーを疑った矢野君なので、
できれば彼が倉田君をフォローしているといいなぁ。

対西浦戦の阿部の怪我の時はわざとでないにしても、
倉田君が正捕手になりたいあまり
禁じられているラフプレーをした過去があるのは事実です。
猛省しているらしい倉田君の心情を踏まえると
自戒として試合に出ないのはありだと思うので
(逆に、「反省しながら、今後は頑張る」というキャラクターだったら
それこそ読者から非難が寄せられたと思います)
良いのですが、
彼にそういう手段を選ばせてしまった呂佳さんに何も無いのが
相変わらず気になっています。
はっきり言うと、嫌です。
結果的に美丞大狭山は、ベスト8という実積を作りました。
これまで、選手を集める事ですら苦労したこの学校ですが
きっと来期には有望な子供達が集まってくると思います。
そして、短期間でここまでの結果を出した滝井監督と呂佳さんの功績は
今後も関係者から讃えられると思います。
たとえば、近い将来、美丞大狭山が甲子園に行けたとしたら、
「あの年がうちの野球部の本当のスタートだった」とでも
言われるかもしれません。
あの学校を離れる事があっても、その実積を認められた上で
他の高校から声を掛けられるかもしれません。

以前の感想でも書きましたが
この「おお振り」という作品は、基本的に悪人のいない世界です。
一生懸命頑張る球児達を軸に
周りの人々の良い面も多々描かれています。
阿部から見るとややヒールのような立場だった榛名でさえ
根は良いところをたくさん描かれています。
そんな中で、呂佳さんは、
今のところ唯一の存在と言ってもいい“汚い大人”なわけですが
彼の心に一番響くであろう滝井監督との対峙で
なんとか、彼の汚い本音を晒してほしいです。
こういう人はプライドが高いので、
密かに隠している嫌な面、悪い面を表まで引きずり出せれば、
その後は結構、上手くいくと思うのですが……。
でも、呂佳さんから滝井監督にあれこれと言う機会は
よほどの事でもない限り無いと思いますし、
(それこそ、安穏としている滝井監督に苛立った呂佳さんが、
「お前は何も知らないくせに。実は、俺達が裏で〜」と
感情の爆発と共に真実を吐露する……とか)
倉田君は倉田君で、ラフプレーをした件については
それこそ墓場まで持っていく覚悟なのかもしれないので
キーマンとなり得るのは矢野君ぐらいしかいないのですが……。
美丞大狭山の描写については
このまま順当に秋の大会に行ってしまいそうだなぁ。
試合を録画していた他の学校からのクレームで
倉田君のラフプレイが露呈するというような
(スタンドにいる呂佳さんからの指示待ちも含めて)
最悪な事態にならなきゃ良いのですが。



さて、長くなりましたが、以下から本編の感想です。

今回も西浦の出番があったので、嬉しかったです。
待望の観戦!!!
三橋がごにょごにょと密かに心情を漏らしてましたが、
今の榛名を見て阿部がどう思うのかが見物です。

投手力は榛名のお陰で上がったけれど、
攻撃力はそう変わらない武蔵野第一。
あまり打てない──のは最初から覚悟しているとして、
ARCに点をやらなければ絶対に負けることはないので
榛名が相手打線を抑えている内に
数少ない好機を逃さず、点を入れて勝つというのが
武蔵野第一の狙いだと思います。

が、ここまではそれが通じても(春日部戦ですらやばかったですが)、
さすがにARC相手の今回は難しいです。
榛名のワンマンチームであるのは
武蔵野第一の試合を見た人ならば、誰でも分かる事ですから。

なので、全力投球できない榛名が
早速、ARCの打線に捕まってしまったのも、当然でした。
町田君を責めるわけではないけれど
配球の組み立てが簡単過ぎるー!
阿部も呆れてましたね。
ここぞという決め球の速さが足りないのでは、
ARCにしてみれば、まさに「打ってくれ」と言わんばかりの球でした。

でも、まさかあそこで秋丸君を出してくるとは思ってませんでした。
単に球を受けるだけなら、
榛名の速球に目が馴れている分、秋丸君の方が上手いんでしょうが、
キャッチャーの役割ってそれだけじゃないですからね。
配球の組み立ては榛名がやるにしても
投げながら考えるのは疲れますし、内容が単調になりがちです。
それにキャッチャーには、牽制や司令塔としての役割もあります。

球を受けるだけのキャッチャーについて記憶に新しいのは、
崎玉高校の佐倉大地君です。
対西浦戦で、イッチャンこと市原君がどれだけ大変だったかを考えれば
榛名が味わうかもしれない苦労も何となく想像できます。
(急造投手だったイッチャンに比べると、
榛名には投手としての、秋丸には捕手としての経験がありますが、
敵が優勝候補筆頭のARCなのを思えば、
イッチャンが西浦打線と戦った以上の苦労を強いられるのは
目に見えています)

とりあえず、今月号でのARCナインは
いきなり出てきた秋丸君のデータの無さに首を傾げつつも
ようやく本気を出してきた榛名に驚いてますが
秋丸君のメッキが簡単に剥がれるのは時間の問題だと思うので
今後が怖いです。
個人的には、走者が塁に出た後に注目する予定です。



西浦関係では──
父母会の差し入れのおにぎり4個を
ぺろりとたいらげそうなモモカンに、「え?」と驚きましたが、
三橋から離れられない現状を憂える自分に気付いた阿部に
思わず笑ってしましました。
口数少ない三橋が思わせぶりな態度を取るのを見る度に、
あぁでもない、こうでもないと考えてしまうので、
息が詰まってるんでしょうか。
阿部が三橋を嫌ってないのが救いです。
ただ、良くも悪くも、相手を意識している事は良いと思います。
私は、人間関係で一番悪いのは、
相手の存在に無関心である事だと思ってますので……。
相手を「どうでもいい」と思うようになると
心が全く動きませんよね。
阿部は、三橋の思いを理解したい
自分の思いを三橋に正しく伝えたいと望んでいるのに、
それが上手くできないから、苛々しています。
面倒臭くなって「あぁ、もういいや」と投げ出してしまいます。
でも、まだ三橋に“そうしたい”との思いはしっかりとあるので、
これが続く分には、陰で多少、悪態を吐いていても
まだ大丈夫かなと思っています。



そうそう、また“ぐるぐる”してしまって
自己否定モードに入った三橋でしたが、
西浦の皆に認められた事実を思い出せた場面には
ちょっとホロリとしました。
こういう過去が積み重なって
三橋の確かな自信に繋がると良いなぁと思っています。
次回以降も三橋は
試合をする榛名と、それを観る阿部の間で、
色んな想像をして(主に悪い想像)
必要のない心配をしてしまうんでしょうが
おそらく、何か決め手となる言葉を発するであろう阿部を受けて、
彼が本気で三橋とバッテリーを組みたいと思っていることを
普通に信じられるようになってほしいです。
(三橋が考えているほど、阿部は榛名との過去に囚われていない。
阿部が榛名を意識しているのは確かだけれど、
彼と組みたいとは別に思ってない──のを
三橋が本当に知ってくれればいいなと思っています)





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感想は以上です。
お読み下さり、ありがとうございました。

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続きの2009年6月号の感想も書きました。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-04-26-3

宜しければ、合わせてどうぞ。


2009-03-27 17:35  nice!(0)  コメント(0) 
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